先週、キリさん宅で「鬼火」を見ました。
感想文がなかなか進まないので
キリさんが見るに見かねて書いてくれました。

今回のメンバーは3人です。
キリさん、Lさん、わたし。





「鬼火」 1997年  101分
監督 望月六郎
出演 原田芳雄片岡礼子哀川翔、北村康(北村一輝)、奥田瑛二、 他


鬼火 [DVD]

鬼火 [DVD]


「かつて「火の玉」の異名をとり
極道社会で恐れられたヒットマン、国広法康(原田芳雄)。
刑期を終えて出所した彼は、堅気になる決意をしていたが
弟分の谷川(哀川翔)は極道への返り咲きを勧める。
彼の申し出は断ったもののムショ帰りの国広が得られる仕事は限られ・・・。
50歳を過ぎて本当の愛と巡りあう姿を描いた異色の極道映画」
(yahoo映画詳細より)



北村さんの役は、刑務所服役中に知り合いになった国広(通称クニさん)
に好意を寄せ、彼の出所後、自分の家に住まわせて
身の回りの世話をかいがいしくするゲイの青年坂田役。
更生して飲み屋さんを切り盛りしている和服にたすきがけしてる姿が
サマになっていました。


屋根の上で上半身裸でビーチチェアーに横たり身体を焼いてるクニさん。
同じく上半身裸でピチピチのビキニパンツをはき
アイスコーヒーを持った坂田ちゃん登場。
「ク〜ニさ〜ん」と開脚して自分をアピールするも
「アホか」とつれないクニさんの一声。
隣のチェアーに横たわり
めげずに目でクニさんに再アピールするも無視される・・・・・
坂田ちゃんカワイソウ!!!
しっかし、北村さんってば脚細〜い。脚長〜い。美脚すぎる。



そうこうしてるうちに、クニさんは若い女性と知り合い、恋に落ちます。
坂田ちゃんのお家は、入り口がシャッターになっていて
コンクリート打ちっぱなしの屋内駐車場のような感じで
そこに柴犬がいて、筋トレマシーンがおいてある。そして2階がお部屋。
ある日、クニさんは彼女を連れてきて、お部屋で愛の営み中。
坂田ちゃんは1階でワンコ相手におしゃべり。
ワンコに向かって「舐めてくれへん」のセリフと
どこまでいっても、何をしても自分の気持ちは伝わらず
クニさんに受け入れてもらえないことを実感する坂田ちゃんの
なんとも言えぬ悲しげな表情に心打たれました。
この後、ヤクザに寝込みを襲われ拳銃で撃たれ殺されて
川に浮いてる坂田ちゃん。
ここで北村さんの出番は終わりですが、死に顔がキレイ!
「フリーズ・ミー」の時も死体の顔がキレイだったけど
イイオトコって何やっても様になるのね。


この後、ストーリーは進んでいきます。
最後にクニさんは坂田ちゃんを殺したヤクザを殺して
また警察に捕まりますが
ここでは省略します。


北村さんのゲイ役を見たのはこれで2度目。最初は「水曜日の情事」です。
この映画でとても印象的だったのは
坂田ちゃんは
オネエ言葉を使わなかったし、変にクネクネしていなかった
男っぽさのあるオカマだったことです。
「皆月デラックス版」に収録されている特典映像
望月六郎監督と北村さんの対談で「鬼火」の役造りについての話題で
北村さんは
オカマ役を研究するのに、オカマバーに行こうと思ったけど
当時、お金がなかった時なのでバーに行けないから
ピチッとした短パンとTシャツで(劇中の衣装)新宿2丁目に立ち
誰かが声をかけてくれるのを待って
一緒にオカマバーに連れて行ってもらい、いろいろなオカマさん達と話したり
彼ら(彼女達)の仕草や態度を観察して、馴染んだところで
「実は役者でオカマの役をやるので・・・」と説明すると
すかさず「そんなのやってみないとわからないわ」と迫られたのこと。
「でも何もなかった。逃げ切った」と本人談。
オネエ言葉を使ってチャラチャラしたキャラクターだと
作品全体の質をさげてしまうので
バーで見かけた男っぽい品のあるオカマさんのキャラクターにしたそうです。
主役の原田芳雄さんは最初、北村さんのことを本当のオカマだと思い
原田さんに喋ってもらえなくて
(嫌われたのかな???)と、北村さんは思ったそうです。
水曜日の情事」でもオネエ言葉を使わない役だったけど
北村さんは、チャラチャラした感じよりも
男っぽいオカマ役が合っていますね。


Written by KIRI



フリーズ・ミー [DVD]

フリーズ・ミー [DVD]



皆月 デラックス版 [DVD]

皆月 デラックス版 [DVD]