叶えられなかった夢

今月から毎週土曜日の日本語放送で「東京ラブストーリー」を放送しています。(91年1月〜3月放送)
マンガは持っているけれど、ドラマはオンタイムで見てなかったので嬉しいし懐かしいです。


80年代後半から90年代初頭にかけて「トレンディードラマ」に影響され、18歳〜22歳までの間
わたしはどーしても『東京で一人暮らし』がしたかったのですが、親に反対され
高校卒業後は東京へ行かない代わりに車を買ってもらい、家から通える専門学校へ通っていました。
友達は家を出れるなら何処でもいいと、静岡の短大へ進学しました。
わたしは学校卒業後も東京へは行けず、しょぼく甲府で就職しました。
頃はバブル絶頂期に突入しており仕事にも慣れた頃、何度か転職を考え首都圏の就職情報誌を買ったりもしましたが
東京で一人暮らしをすることはできませんでした。
目標があったわけでもないし、やりたい仕事や夢があったわけでもありません。
とにかく東京で一人暮らしがしたかったのです。 もちろん23区内でね。
トレンディードラマに出てくるカッコいいマンションで暮らすのがわたしの夢でした。



20代前半で肝臓が悪くなり、2年程わざわざ甲府から月に2回、慈恵医大に通院していたことがあります。
診察後は東京に就職した友達に会ったり、原宿を1人で歩いたりとつかの間の東京を楽しみました。
帰りの高速バスの窓から見える新宿副都心のライトアップや高速道路沿いに建っている高層マンションの窓に灯る夕暮れのあかり。
東京で暮らす人々の生活を(あのマンションの部屋にはどんな人が住んでいるんだろう?)と
バスの中から眺めていました。




死ぬほど東京で一人暮らしがしたかったわたしですが、23歳の時に初めて訪れたNYにあっけなく心を奪われてしまうのですが
この頃はまだ知る由もなく・・・・・




15年前の「東京ラブストーリー」を今、ここNYで見ながら
あの時、叶えることができなかったわたしの夢を懐かしく思う今日この頃です。





ちなみにわたしは「原宿アパートメント」に住みたいと思っていました。