『商品券』でお買い物?



これは知る人ぞ知る「フードスタンプ
今はキャッシュカードと同じ大きさのカード型です。


これはですね、NYに来て間もなくの頃
ベビーシッター先のお宅で生活していた時に
スーパーへ買い物へ行く際、
いつもそこのお家のママから渡されていたモノです。
そのとき



「これはお金と同じだから落とさないように気をつけてね」




と、言われてました。


NYに来たばかりのわたしは
スーパーマーケットのどこに何があるかさえ
わからなかった時だったので


(NYっていう街は、昼間スーパーへ行く時でさえ
キャッシュを持ってフラフラ歩いていたら危ない街なんだ!
賢い人はみんな『商品券』を購入するんだ)



と、思ってました。




そのお宅には結局、3週間の滞在でギブアップしてしまったのですが



〜辛かったあの夏95’〜   ← 詳細はココ



9月になり、92stYのドミトリーに引っ越し
同じフロアーで知り合いになった女性Cさんと親しくなりました。
その時にこの『商品券』1枚が、お財布の中に入っていたので
Cさんに見せてあげて


「これ商品券だよね。これでいつも買い物をしてたんだよ」



と、話したら




「ユウコちゃん、それフードチケットだよ。
 日本人でもそれ使ってる人いるんだね」


と言われ、わたしが商品券だと思っていたモノが
何であるかを知りました。


「自分がそれ持って買い物したくないからって
 何もわからない来たばかりの留学生にフードチケットを持たせて
 買い物させるなんて酷いよね」



確かにこの券を持って買い物をするとき、毎回レジで怪訝な顔をされてました。
今考えれば、それはどう見ても
わたしがフードスタンプを持っているのは「変」だと思われたのでしょうね。


これ以外にも
子供が産まれた病院から定期的に来るハガキを持って
指定されたスーパーへ行き
ハガキに記載されている食料品(ミルク、チーズ、シリアルなど)を
無料でもらってくることも、わたしの仕事でした。。。
この時もレジでハガキを見せると毎回
「あなたの子供の分?」らしきことを質問されましたが
英語がはっきりとわからなかったので、ヘラヘラしてやり過ごしてました。
そのことをママに聞いたら



「あぁそうなの。でもね、それでいいのよ」



って、言われたなぁ〜。



その後、
わたしより前に、このお家でベビーシッターをしてた女性と
話す機会があり
フードスタンプの事を聞いたら
彼女は絶対に嫌だったから、買い物を頼まれる前に用事を作って
いつも家にいないようにしてたそうです。






今だったらわたしも『即、お断り』だけどね。